てぃーだブログ › 光と影 › 反戦運動 › 教育 › 中学生に論破され

2016年01月27日

中学生に論破され

ある映画監督が中学生に論破されたようです。
中学生に論破され

車窓は雪景色
新潟から帰る新幹線の中です

ある新潟の中学校が
来週から沖縄に
修学旅行に来るので
その前に標的の村を見て
とても関心を持っているから
ぜひ行く前に監督の話を聞きたい

先生方の熱心な依頼を受けて
宜野湾市長選挙の撮影があるけど
散々迷いましたが
きっと、ここまで熱心な指導の学校だから
将来沖縄のために
日本の民主主義のために
力を発揮する生徒が出るかもしれないし
何より辺野古のテントにも
行くと言ってくれている子達だから
沖縄の旅を最高のものにして欲しいなと思って
話をしに行ってきました

彼らは、調べ学習をしていて
事前に作成したプリントも
基地問題についていろいろ
書かれていました

でも、気になったのは
質の悪いサイトばかり見ちゃっているなぁ
ということでした

反対反対というけど
実は賛成派の人も多くて
オール沖縄じゃないのでは?

とか

地元のメディアは偏っていると
言われているけど
三上さんは偏っていない自信はありますか?

とか

シールズ琉球は
オスプレイ嫌だと言ってましたけど
オスプレイがないと中国に攻められます
無責任だと思います
三上さんも同じ意見ですか?

辺野古で反対しているのは
本土の人や
沖縄の人でもお金もらっている人で
本当の県民は反対していないのでは?

などなど。

講演後のディスカッションでも
こういう質問が多くて
映画の中身や
高江のその後や
人々の生活への心配も興味も
島の抱えてきた歴史も
ほとんど触れられなかった

中国が攻めてくる
中国人が狙っている
尖閣を取られる

どうしてそう思うの?
じゃあ、皆さんはどうしたら安心なの?
沖縄にアメリカ軍基地を置かないなら
自衛隊を置くしかない、というけど
中国よりも立派な軍隊を持つことで
安心できるの?
それは可能なの?
自衛官が島に住み着いて
その数が島の有権者の半分を占めたら
自治は無くなってしまう
その島の人たちの暮らしは
軍事優先になってしまう
そのことは考えないの?

そんな話を丁寧にしたつもり。
でも

じゃあ、どうするんですか?
日本の安全はどう考えてるんですか?
という

私は
47人のクラスがあって
沖縄君だけ
「みんなの安心」と書かれた
星条旗の模様の
大きな荷物を持たされて
みんなで遠足に向かっている
として

沖縄君が
重いよ 重いよ
と言っている時に

重い?誰か持つ?
だーれもいないよ?
どうする?
もんなの安心の荷物、おろすなら
いいアイディア出してくれないと。
重い重いって言われてもさ。
みんな心配なんだからさ。

と言っているのと同じだよね。

彼だけが苦しいのはおかしい
荷物だけ分けられないのか?
本当にその荷物の中身って
おれたちを守っているのかな?
他に方法ないのかな?って
仲間なら考えてくれてもいいよね

というと

沖縄だけが荷物持っているんじゃありません
各県には県の役割があると思います
沖縄はそういう役割だと思います
といわれてしまった

一番悲しかったのは
3クラスの中に
「そういうの、かしくないかな?」
「もっと沖縄の立場で考えようよ」
という違う意見の声が上がらなかったこと

反対運動批判や
沖縄の犠牲やむなし!という
ページをたくさん読んだんだな
と思うし

一人の女の子は
八重山の記者が書いた
中国が沖縄を狙っているのに
沖縄メディアは知事は
とんでもない、という趣旨の本を出して見せたことからも

ネットと
嫌韓本ならぬ
嫌沖本から
沖縄への基地押し付けを
正当化するような言説が溢れている中で
若い世代が情報を集めていくのと

私たちが現場の映像をまとめたり
話して回ったりすることの
物量の差
実はものすごい差になっていて

実際に見てくれたらわかる
話聞いてくれればわかる
なんていう範囲をこえて

中国が攻めてくる
沖縄に基地、当然
反対しているのはスパイ
もしくは反日分子
って一色に
この国は
なってきつつあるのではないか

映画を見た子供たちからも
こんな反応しか得られないなら
私にできることって
すでに限界なのかな

ちょっと重い気持ちになりました

でも、なんといっても13.14歳の
柔軟な頭だから
私の力は
及ばなかったけど
彼らが、沖縄で民泊でもしながら
いい出会いをたくさんしてくれるといいな
顔が見えた人たちのその後に
北国から少しでも
関心を寄せてくれるようになるといいな

そう祈ります。

日本という国の未来は
どうなるんだろう


糸数先生もかつてFBで高校生に論破されていましたね。
プライムニュースでも出演者から突っ込まれていましたが答えにならずうろたえている姿は残念でした。
しかし、糸数先生に対して一つ一つ丁寧に説明し、最後の最後まで糸数先生を持ち上げてくれていた小野寺先生の紳士っぷりに改めて感動いたしました。

ロバート・エルドリッヂ博士のお話もあります。
プライムニュースの公式ダイジェスト版
『沖縄vs政府論争の行方 米海兵隊元幹部初登場』前編
『沖縄vs政府論争の行方 米海兵隊元幹部初登場』後編
表示されるのは放送後10日間のみでその後はテキストアーカイブでの保存になるそうです。

監督や糸数先生よりも新潟の中学生の方が尖閣のことをよく知っているようです。
あっぱれ

監督、新潟まで足を運ばれていますが拉致被害者のこととか関心あるのでしょうかね?
沖縄のことばかりを主張するのではなく、沖縄が他の県に対してできることは何があるか?とか考えてみることもお勧めします。


タグ :三上智恵

同じカテゴリー(反戦運動)の記事

Posted by ヒロシ@tida at 22:18
この記事へのコメント
自分達にとって都合のよい主張ばかり続けていると
その論理矛盾にすら気付けなくなり
自分達の主張を理解出来ない人達が悪いのだ!!って結論付けるのがあなた達の悪癖ですよ!
Posted by そりゃそうだ at 2016年01月28日 14:52
なんて聡明な中学生たちでしょうか
日本の未来に、一筋の光を見た想いです
それに比べて、監督という大人の見識のなさ
沖縄サヨクと、支那の言い分のみを頭に詰め込み、ほんとうの世界を見ていない

柔軟な中学生たちは、まっさらな目で、支那がやっていることや、公正かつ英明なる問題解決方法、そして、未来の日本を見据えることが出来たんでしょう
ガンバレ中学生

沖縄で、日狂組教育に染まり、あの有名な沖縄二紙のご意見を刻み込まれたオトナたちは、もう不治の病、生まれ変わらなきゃ治らないかも
Posted by YUUKO at 2016年01月28日 15:56
確かに、まるで沖縄以外はまったく国のためになっていない、なにも苦労していない県であるかのような理屈は、あんまりですね。原発密集地の福井県に住んでいますが、ほとんどの(本当の)市民は、「どこかが引き受けなくちゃいけないから福井が引き受けている」と考えています。決して、原発反対の人たちが罵るような、お金目当てではないです。福井市民はリスクだけでメリットなんてありませんしね。正直言って、他府県からやってきて騒ぐだけで役に立たないのに、上から目線で市民を小馬鹿にして命令しようとする「活動家」には、憎悪と軽蔑以外の感情を持てません。
Posted by 内藤 秀信 at 2016年01月28日 18:29
皆さんの意見より自分の意見が絶対正しいと1ミリも疑わない『ある映画監督さん』の頭の中を見てみたいですね。
ロクなものは入っていないでしょうけど(笑)
Posted by へいぞう at 2016年08月07日 11:01
三上は毎日放送で何を学んできた?
「シナは怖くないよ~」ていうことだけ?
Posted by キチガイパヨクは人間失格 at 2017年05月01日 18:26

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 43人
プロフィール
ヒロシ@tida