2013年01月21日 12:36
2013年1月17日、中国・広東省深セン市光明新区にある自然公園内で飼育されているワニが、観光客が投げた石などで死亡する事故が多発している。このほど同園では、冬眠中で身動き一つしないワニを偽物だと疑った人たちが、ペットボトルや石を投げ数匹のワニの死亡を招いている。深セン新聞ネットが伝えた。
観光客の中には、ゴミをワニに投げつけるだけでなく、清掃員がゴミ拾いに使う竹の竿でワニを突っつく人もいた。園の関係者が観光客を注意しても、隙を見てまたゴミをワニに投げつけるという。そのため、ワニ園の中はゴミがあふれ、清掃が追いつかないと関係者は話している。同園は観光客に対し動物を思いやり、石を投げつけないよう呼びかけている。(翻訳・編集/内山)
2013年1月5日、中国・浙江省杭州市にある動物園では、数人の来園客がライオンに雪を投げつけていた。都市快報が伝えた。
数人の客は慌てるライオンを楽しむかのように雪を投げ続け、それを見たほかの客や子供が真似していた。メスライオンは降ってくる雪のかたまりにおびえ、逃げ回っていた。オスライオンは、雪を投げるのに飽きたのか去ってゆく客の背中を凝視し、咆哮を上げていた。雪のかたまりを投げられていたのはライオンだけでなく、アルパカやサル、トラ、キリンなど小動物と多くの動物が被害に遭った。
動物園は普段目にすることのできない動物と触れ合える場所であり、決して自分の楽しみのために傍若無人な行いをしてよい場所ではない。当人たちは面白がっているだろうが、被害に遭った動物たちが不憫でならない。(翻訳・編集/内山)