有限会社「カナンおきなわ」依田啓示社長に聞く

ヒロシ@tida

2016年11月16日 19:36


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9月19日に住民を攻撃するサヨク活動家とマスコミという記事を書きましたが
その後、タイムス・新報は依田さんに取材されたのでしょうか?
世界日報が依田さんに取材してくれていますのでご紹介します。

世界日報 2016年11月16日より

(↑クリックで大きくなります)

住民生活妨げる反基地活動
農業生産法人有限会社「カナンおきなわ」依田啓示社長に聞く
混乱する東村高江ヘリパッド工事現場
道路封鎖で観光、農業に打撃
救急車、緊急ヘリ乱用も

 米軍北部訓練場の返還に伴うヘリパッド建設が進められている東村と国頭村には反基地活動家が多く押し寄せ、住民の生活に支障を来している。東村の農家でカフェ兼民宿を経営する依田啓示さんに、地元の人々が受けている被害状況などについて聞いた。

 (那覇支局・豊田 剛)

 ――依田さんは高江で活動家とトラブルになったというが、その時の詳しい状況は。

 9月17日に香港から来た白人の宿泊客から、「自然が見たい」「見晴らしの良い場所に案内してほしい」というリクエストがあり、高江の丘に連れて行こうとした。運転中、5人の男女が突然、目の前に出てきて「もう通るな。あなたはここを通れないからUターンして引き返せ」と言ってきた。
 なぜ、地元でない人が地元の人の通行を止める権利があるのかと憤った。しかも、その時は子供も乗せていた。
 押し問答をした上で、憤って詰め寄ったら向こうから押されたので、首をつかまえて相手を倒した。不覚にも警察沙汰になってしまった。
 活動家らは道路の各ポイントに座って通過車両をチェックし、検問するかどうかを決めているという。私はその当時、白人家族を乗せていたので軍関係者と間違えられたのであろう。

 ――高江の反対運動が激化したのはいつからか。

 参院選の翌日の7月11日からだ。辺野古の工事が中断していることもあり、活動家が高江に集まってきた。それまでも活動家はいたが、地元に配慮し、秩序を保って運動していた。「外来」の活動家と称される沖縄平和運動センターの山城博治氏や作家の目取真俊氏らが入るまでは、地元の生活に影響を及ぼすことはなかった。

 ――活動家によって地元はどのような影響を受けているのか。

 工事車両や防衛関係者の車両を通過させないように道路封鎖をしている。水曜日と土曜日には活動家が集結し、県道の両側にバスが停車し、片側通行になってしまう。
 こうした影響で、教師が学校に遅刻したり、農家のパイナップル出荷が遅れて売り物にならなくなるなどの被害がある。
 私の店の売り上げも下がってしまった。観光への影響もある。一部のレンタカー会社は高江方面に行かないよう伝えている。今は秋の修学旅行シーズンだが、高江の農家に民泊しないよう通達している学校もあり、打撃を受けている。
 患者の救急搬送が2時間遅れてしまったこともある。実際、119番通報が急激に増えたという。北部3村(国頭村、大宜味村、東村)では予算が厳しいのに、救急車を簡単に呼んでいるせいで、本当に救急車が必要な高齢者が呼べなくなった。
 実際にあった話だが、機動隊ともみ合って、活動家が倒れた際、「心臓が止まった」と騒ぎ、急いで北部訓練場からAEDを持ってきたが、直前になって「要らない」と言った。彼らは平気でうそをつく。
 私が一番許せなかったのは、ドクターヘリまでも出動させたことだ。沖縄本島北部や離島には診療所が少なく、医師の到達に時間がかかるため、ボランティアで運営している。1回飛ばすのに40万円掛かる。
 住民に必要なライフラインを活動家のゲームのために絶対に使うべきではない。
 私がこうしたことをSNSに書き込んだことで、消防署やドクターヘリ本部に県内外からクレームの電話が殺到し、現場は困惑した。

 ――反基地活動について地元の人はどう思っているのか。

 私以外、口に出して抗議する人はほとんどいない。ヘリパッド建設阻止の活動に賛同または活動に参加している地元の人は誰もいない。ヘリパッドに根っから反対している区民は1割程度。6割は容認している。
 これまで言ってきた問題は、私が直接、文句を言って、ほとんどが改善された。緊急通報も10月から平常に戻った。

 ――抗議活動をする人に訴えたいことは。

 SACO(沖縄に関する特別行動委員会)合意で20年前、ヘリパッドが高江に来ることは分かっていながら、高江に引っ越してくる人々がいる。彼らは8年ぐらい前からヘリパッド反対の活動を始めている。環境汚染は嫌で、貴重な自然・生物を守りたいという気持ちは私も同じだ。しかし、ジュゴンもヤンバルクイナもノグチゲラも見たこともない連中がやって来て、政争の具にしている。偽善にしか見えない。私は、政府で決まったことをデモや暴力で覆そうとすることが嫌いだ。

 ――反対運動の今後の見通しは。

 深夜早朝にダンプカーが通過しているが、急ピッチで工事が進んでいることが分かる。12月20日に政府の返還式典が行われるが、それまでに完工しないのではないか。砂利の運搬で国頭村安波の道路が使われているが、活動家は、工事車両の通過を阻止しようと躍起になっている。ただ、安波区民はほぼ100%が容認派だから、彼らの傍若無人な活動には相当、怒っている。

 ヘリパッド工事が終われば、活動家は再び辺野古に集まるようになる。

よだ・けいじ

 1973年浦添市生まれ、東村在住。ハワイ大学で言語学と政治学を専攻。2003年から農業に携わり、05年に「カナンおきなわ」設立。11年1月に東村にカフェと宿泊を兼ねたカナンスローファームを開店した。

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