2017年03月06日 10:37
沖縄県警那覇署は5日、酒気を帯びた状態でバイクを運転したとして、沖縄本島南部の公立中学校3年生の少女(15)を道交法違反(酒気帯び)容疑で現行犯逮捕した。同署によると、少女からは基準値の約2倍のアルコールが検知された。少女は「知らない」などと話し、容疑を否認しているという。県内では2月12日、恩納村で飲酒した小学生がバイク事故を起こし、同乗した男子中学生が死亡する事故が発生している。
県警は「社会全体で飲酒運転をなくす意識を持つことが必要だ」と飲酒運転撲滅を呼び掛けている。
逮捕容疑は5日午前10時6分ごろ、那覇市若狭の路上で、酒気を帯びた状態でスクータータイプのバイクを運転した疑い。那覇署に「ヘルメットを着用せず2人乗りしているバイクがある」と通報があり、パトカーで巡回中の署員が同所でヘルメットを着用せず、2人乗りで走行しているバイクを確認した。
運転していた少女は交差点でパトカーを見掛け、Uターンを試みてよろめくような形で転倒した。同乗者は女子中学3年生(15)で、バイクから降りて逃走を試みたが、間もなく署員が補導した。2人にけがはないという。運転していた少女は、調べに「うるさい、知らん」などと繰り返しているという。那覇署は道交法違反(無免許)の疑いでも立件を視野に、バイクの所有者なども調べている。
沖縄県内では2月、恩納村で小学校6年生が飲酒運転でバイク事故を起こし、同乗していた中学3年生の男子生徒が死亡する事故も発生し、県民や関係者に衝撃を与えたばかり。県警本部交通企画課の上間誠交通安全対策官は「大人がルールを守る手本を見せ、飲酒運転をなくす意識を新たにしなければならない」と注意喚起した。