てぃーだブログ › 光と影 › 雑記 › 今後沖縄に大地震と大津波が来るのか?災害対策と「公」の心

2011年04月01日

今後沖縄に大地震と大津波が来るのか?災害対策と「公」の心

保守@沖縄さまから遡上高85mに関してご指摘をいただき訂正しました。

津波の高さと遡上高
今後沖縄に大地震と大津波が来るのか?災害対策と「公」の心

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-27_15914/2011年3月27日 沖縄タイムスより
大地震発生 沖縄と関連か「昨年の震度5弱に予兆」
琉大・仲座教授が推測
 琉球大学工学部の仲座栄三教授(同大島嶼(とうしょ)防災研究センター併任教員、水工学)は26日までに、東日本大震災を受けて過去の地震を解析した結果、「2010年2月に最大震度5弱を観測した沖縄本島近海地震が、東日本大震災の発生を示す予兆だったと推測される」などと発表した。
 仲座教授は「今回の大地震が、これまでの地震や噴火の時系列パターンを大きく変化させる可能性がある。今後5~10年内に沖縄でも大地震が発生する可能性がある」とも説明。東北地方だけでなく九州・沖縄地方の地殻変動が、大震災後にどう変化したのかを調査する必要性を強調した。
 一方、宮城県や岩手県は津波や避難対策の先進地だが、想定外の災害に対応できなかったと指摘。その上で「沖縄県の災害対策は3~4メートル程度の津波を想定している。過去に沖縄でも大津波が発生しており、想定外も視野に入れた対策を練る必要がある」と訴えた。
 沖縄本島近海地震は、震源地を那覇の東南東約100キロ、震源の深さを37キロとするマグニチュード7・4の強い地震で、糸満市では震度5弱を記録した。


昨年2月の地震が今回の震災の予兆だったと言えるかどうかは素人の私には判断できませんが
沖縄県の災害対策は3~4メートル程度の津波を想定している。過去に沖縄でも大津波が発生しており、想定外も視野に入れた対策を練る必要がある
ということはとてもよく理解できます。
沖縄県の災害対策は3〜4メートル程度の津波を想定”ということは5〜6メートルの津波はもちろん想定外ですね。
上記事にもある「過去の大津波」とは明和の大津波(沖縄県総務課より)の事だと思います。
どんな津波かというと

○明和の大津波(八重山地震津波)
 1771年4月24日(明和8年3月10日)午前8時頃、石垣島南方40Km付近で発生したマグニチュード7.4の地震は、大津波となって宮古・八重山地域を襲い、八重山群島で9,313人、宮古群島で2,548人の方が犠牲になりました。
 石垣島では、遡上高85.4mに達する記録的な大津波となりました。
 宮古地域では30メートル以上の波が来襲し、友利、砂川、新里、宮国、池間、前里、伊良部、仲地、佐和田、塩川、仲筋、水納の12の村に被害が及びました
資料:牧野清著『改訂増補・八重山の明和大津波』

30mの津波ですよ!
イメージできますか?
http://www.news24.jp/articles/2011/04/15/07181019.html
今回福島第一原発を襲った津波は15m程度はあったと見られています。

ロボットで比較してみるとこんな感じです。
今後沖縄に大地震と大津波が来るのか?災害対策と「公」の心
↑クリックすると拡大します。


お台場に立っていたガンダムが18m、グレンダイザーがようやく30m、コンバトラーVは歌にもあります57m
マピオンで任意の海抜が調べられます。沖縄の海抜の調べ方
興味のある方は調べてください。
こんな巨大な津波がきたら沖縄は壊滅に近い状態でしょう。
3/16の記事で書きましたが、そのときの救援隊はどこからどうやって来るのでしょうか?
離島が少しの被害で済んだとしても、南西諸島の中心として機能している沖縄本島(特に那覇)が行政として機能しなくなったら離島も大きなダメージを受けます。
海岸に近い那覇空港・自衛隊那覇基地、嘉手納基地は機能しなくなるでしょう。
那覇空港なんて海抜たった5mです。
唯一の頼みは高台にある普天間基地です。
85mの津波では無傷とはいかないでしょうがほかの場所よりは望みがあります。
今後沖縄の災害対策を考えるにおいて普天間は基地の機能をなくしたとしても飛行場として確保しておくことが最善だと思います
滑走路等、放置でいいのかと考えた場合むろん使わなくてもメンテナンスが必要です。
管制塔の維持管理も必要です。
レーダーや無線設備、非常時に備えた電源等、いつでも使える状態でないと緊急時には使えません。
いつでも使える状態で使わずにおく?
那覇空港を普天間へ移設するか、自衛隊那覇基地を普天間に移設するか、現在の普天間基地を継続使用するか
この3つの選択肢しか私は思いつきません。

(ヤンバルに新空港を造る?)

現状と沖縄の未来を考えた防災対策を本気で考えるならば辺野古移設ではなく普天間継続使用がベストだと思います。
そのためには普天間第二小学校は移設、クリアゾーンの更なる拡大と宜野湾市行政の建築許可基準に安全確保を目指した普天間基地との綿密な協議が必要です。
基地周辺の方には騒音等ご迷惑をおかけする事になるかもしれませんが沖縄県全体の非常事態に備えるためです。
国や県にはお金を出してもらい住み続ける方には十分な防音工事に加えて宜野湾市の住民税は削減し県民で負担しましょう。
その代わり騒音等に関しての訴訟を起こさない。
騒音に耐えられない方等、は申し訳ありませんが基地からはなれた騒音の少ないところへ移転していただく。
費用は国や県に負担してもらう。

あくまでも私個人が勝手に考えた事です。
ほかにもいい案があるでしょう。
解決策は行政だけでなくみんなが一所懸命考える事だと思います。
ある程度「私」を抑えて「公」の立場で考える。
脊髄反射的に"No!"と叫ぶだけでは何も解決しないまま時間だけが過ぎていきます。
自民党政権に対して長年「反対」ばかりを訴えていた民主党や社民党を考えてください。
いま何をしていますか?野党時代の威勢の良さはどこへ行ったのでしょうか?
原発の問題もそうです。
日本人が今一度「公」で物事を考えることを思い出しましょう。
震災の復興と共にがんばりましょう!



同じカテゴリー(雑記)の記事
3月11日
3月11日(2016-03-11 16:15)


Posted by ヒロシ@tida at 18:13
この記事へのコメント
よけいなツッコミかもしれませんが、

『遡上高85m』という言葉は、波の高さ自体が85mだったということではなく、標高85mの所まで波が到達した、ということではないでしょうか?

となると、このクラスの波が来たら
普天間基地も水につかる可能性がありますね。
Posted by 遡上高85mとは? at 2011年05月19日 09:12
保守@沖縄さま、突っ込みありがとうございました。
85mというところだけ見てました。
訂正しておきます。
ありがとうございます。
Posted by ヒロシ@tidaヒロシ@tida at 2011年05月19日 12:08

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 44人
プロフィール
ヒロシ@tida